THE ARTISTS with SHINGO'S COSTUMES

第二回

ANUROJ TANTYAPONG(手描きバティック作家)タイ


溶かした蝋で線描きをするアヌロウ
彼が自分の勤務していたバティックの会社のプレゼンテーションで来日し展示会場で出会い、私の作品集「曳く月 戻る太陽」に感動してから交流が始まりました。 5年前のことです。それから、かれは会社の功利専攻のシステムが性に合わないと独立。2年前にはモロッコで開催されたテキスタイルのコンペティションで3位に入賞。ビジネス感覚とは程遠いところで創作を続ける彼のアトリエは南国らしくその庭には植物が咲き乱れ、特に蘭への思いはひとしおだった。彼の得意とする植物。マレーシアとの国境に近いナラティヴァに住んでいる。わたしは彼に神話の世界や日本の花鳥風月をモチーフにした作品をデザインし製作を依頼しました。現在、彼とヴェリタ(真実)というブランドを立ち上げて、これまでに20を越える柄のショールを発表して全て完売しています。彼と彼の家族はまた熱心なイスラム教徒でもあり、物事を純粋にみつめ、感じる心は彼と話をするたびその優しさにこちらの生活の垢が落とされる思いがするのです。 一度訪れた彼のアトリエと住まいは、懐かしく流れる家族の愛情が輝いていました。

アトリエで製作するアシスタントたち
アヌロウの庭
自宅の食堂から
ナラティバの椰子の海岸で

Model:ANUROJ TANTYAPONG
アヌロウ タンティアポン

Photo:SEIREN 青蓮