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暁の船出を想う大阪のコレクション
何度も深呼吸しながら、会場の窓辺から眼下に流れる大阪の川を見る。気がつけば、いろんな人たちがコレクションを支えてくれている。午後1時30分。ショウは始まった。テーマは東京と同じ[暁の便り]。けれど、その内容は発表される服も含めて新作が半分を占めている。というのは一点物のために売れれば次は新しい服が登場することになるから。ゆったりと始まったショウのプロローグは「茜に染まる夏、最後の雲に」がテーマ。全てで9つのシーンで構成されており、それは又アポロンに仕える9人のミューズをあらわしている。シーン7「夜の卵が割れるとき」で、書家の田上鐵牛氏が私のドレスに古今集から採った歌を書いてゆく。満天の星空を旅しながら進行してきたショウの最後は「暁に聴くあの人の声」。私自身、解説しながら不思議な旅をしている。高山大氏作、宵の明星・明けの明星。島田正敏氏作、暁の誓いのオブジェをかかげながら登場してくる。
目の前に広がってゆく大地。群青の空の果てがほのあかるんできた。夜明けだ。朝風に乗って届けられた一枚の手紙をうけとり、そこに書かれた文字を読むことでショウは終わりを告げる。
全てのスケジュールを終え、宿に戻り、一人夜をあてどなく見つめている私の心にあの韓国の抒情歌が流れていた。いつまでも、いつまでも くりかえし くりかえし・・・・・。
小さな山道に 白い雪が きれいに積もったら
(大阪市) ![]() 京都瑠璃光寺の庭
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