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長月に如月のこと
7人のダンサー達が自分で振り付けした作品を発表するこのパフォーマンス。彼らを通じて海外で創作をし発表していくことのやりがいと困難さを垣間見た気がします。彼等は私の衣裳にも興味をもってくれましたが、少ない予算にも拘わらず自分のギャランティを削ってまで、わざわざ日本からデザイナーや音楽のアーティストを呼ぶ北野啓子氏の作品の[質]に対するこだわりは、やはり素晴らしいと思うし、作品自体のクオリティの調和と高さは観る人たちに伝わったはずです。私たちも彼女の芸術家魂に応えたいと思いました。人は[心]で動くことを改めて実感した時でもありました。そして、よく笑ったカナダの時間であった気がします。食事をしながら、楽屋で、町を散策しながら・・・・・。
冬の晴れ渡る空の下、トロントの街を歩きながら感謝の思いが今振りそそぐこの太陽の光の温かさと同じように湧いてくるのです。
彼女の舞台[彼岸のかなた]を終えた翌日、私の衣裳を撮影しようと郊外の公園と翌々日は夫君のRickと映像製作の友人のRadekが働く大学へいきました。五大湖を背景に吹き渡る強風に私の朱雀を描いた(タイの染色作家 アヌロウ タンティアポンに依頼)のドレスとグリーンのガウンにベージュのガウン。リックとラデェックも撮影します。[寒い!寒〜イ!]と叫びながらの撮影です。手はかじかんで感覚がなくなってきます。それでも啓子氏はいざとなるとポーズを決めていきブレがない。さすが!と褒め称え?!少しでも長く撮ろうとします。リックとラデェックと八雲浄麿の三人三様の写真も興味深いものがあります。月の美しい長月に、ふとこの美しい想い出を書いていなかったと、急ぎ書き記しておきます。またひとつ海外に訪ねる場所ができたことを記念して。
(リリック 東京)
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